今年の夏はお盆から梅雨のような長雨が続き、ここにきてようやく晴れ間が見えて参りました。しかしその暑さは蒸し暑さがたっぷりと含まれ熱中症警戒アラートが今週は連日聞こえそうです。今一度、残暑の過ごし方おさらいしてみましょう。
この時期の不調として気になるのは、カラダが重いだるい、眠りが浅く寝ても疲れが取れない、食欲不振、お腹がゴロゴロする等の自律神経や胃腸の不調ではないでしょうか。
アーユルヴエーダ(世界最古の伝統医学)によれば、一年のうちで一番消化力(食べたものをきれいに消化しエネルギーに変えて要らないものは排出する力)が落ちるのが、この夏の時期と言われています。消化力の低下は、体力、気力の低下にもつながり、つまり、今一番大切にしたい免疫力の低下へとつながります。
この消化力を落とさないためにおススメしているのが、食前のスライス塩ショウガを1枚いただくこと。食べたものをきれいに消化するのを助けてくれると言われています。生ショウガはちょっと‥という方も一度試してみてください。刺激物が苦手なこの私でもイケる事に驚いております。もちろん、よく噛む、食べ過ぎない、お腹を冷やさないのも大切です。おススメは、甘味、冷性、液体、油分を含んだ季節の野菜、果物がいいですね。ニガウリ、キュウリ、トウガン。これから旬を迎える葡萄は、体力をつけ余分な熱をとり便通をよくするとの事。これはドライのものでもいいそうですから、気軽に試せそうですね。
お腹を冷やさないところで、いつもは白湯や湯冷ましをおススメしておりますが、時と場合によりけり。クーラーで冷えた時にはそのように、カラダが冷たい水を欲している時はこまめにのどを潤すように少量ずつ、その時々にカラダの声をよく聞いて使い分けください。 インドでは、ヨーグルトと水を1対2~3で割ったラッシー(余分な熱をとり消化力を上げてくれる優れもの)をエナジードリンクとして朝に取られているそうです。
ライフスタイルでは、早寝早起きに、30分以内の昼寝もおススメ。疲れたら休むに限ります。これからは冷性を上げるお月見もいいですね。カラダの巡りをよくするのに頑張り過ぎない適度の運動も大切。涼しい時間帯、環境で行うヨガは自律神経を整えてくれ最適です。自粛生活でまったりされている方は、金曜19:45~のオンラインヨガ ご一緒しましょう!
控えるべきことの最たるものは「怒り」。暑さと連動してしまいます。これをコントロールする力、つまり自分に気づきココロの動きを観る客観的な視点が持てると、そのココロは休止する性質があります。つまりヨガです。ココロ(気持ち)をココロ(意思)の力でコントロールするのは難しいけれど、呼吸やカラダを丁寧にながめながら動かすことで、次第にカラダが落ち着いてきます。カラダが落ち着くとココロも静かになります。
こんな時だからこそ5000年のヨガの知恵で快適に健やかに残暑を過ごして参りましょう。
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