昨日インドのアーユルヴェーダDr.から春の過ごし方についての講座を受けました。もちろん通訳付きで。
その講座で印象に残ったのが「壊れたものを元に戻すのは難しい」というフレーズ。
アーユルヴェーダ(世界最古の伝統医学)では、治療より予防が大切と言われています。
第一に予防に励み、病にかかったら治療を受ける様にとのこと。
ヨガとアーユルヴェーダは同じ古典書から発生しているため、とても理解がしやすく、ヨガをする人は、アーユルヴェーダを学ぶことでよりヨガが深まると言われています。
アーユルヴェーダは、簡単に言えば健康になるための日常生活の実践の仕方を沢山教えてくれます。ヨガは、エクササイズや呼吸法、瞑想が中心になりますが、多くはマットの上だけに留まることが多いのに対し(実は生活全てです)、アーユルヴェーダは具体的な生活の実践方法を説いています。
Dr.はこんな風に説明されました。
「壊れたガラスコップを修復することは出来るが元通りにはならない。一度病になると元には戻せるが、元々の健康な状態に戻すのは難しくなる。だから予防が大切になる」と。
現代医学の進歩は目覚ましく、様々な病を克服してきました。
しかし、元通りではありません。
また、私達は年を重ねることで肉体は徐々に劣化していきます。
それを自己認識しながら日頃から予防的にセルフケアしていくことで、大切に有意義にこの肉体を使って自分の役割を果たしていくことが出来る…と考えたら、予防としてアーユルヴェーダやヨガの実践を重ねることは、何よりの健康に繋がるのではないか。
多くの人は、痛みや病に侵されて初めて自分のカラダの声に気づいていくことになります。
そうなる前にカラダから発している小さな変化、違和感に気づく力を養うのがヨガということになるでしょう。
私も病を得てから自分のカラダを意識するようになった一人です。
だからこそその経験を無駄にすることなく、自分のカラダと上手につきあっていくために、ヨガやアーユルヴェーダを日々実践していきたいと思いました。
遅すぎるという事はありません。今からコツコツ積み上げていきましょう。
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