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執筆者の写真スミ

ギーは秋のベストシーズン

尾長 急に寒くなり寒暖差を感じるようになりました。息が白くなるのは初冬ですが、日中温かいのは秋。まだ夏の暑さがカラダの裡にほんのり残り、乾燥した空気がカラダ表面に感じる事が共存している‥そんな季節でしょうか。

 

 この時期は、涼しくなり美味しいものが増えて、食の楽しみがそそられますが、カラダの元気の源の消化力からみたら、食欲全開はもう少し先、冬までお預けした方が得策です。アーユルヴェーダでは、消化力の最低は夏で、冬がそのピークにあたります。つまり食べ過ぎには注意が必要な時期です。

 

 活動的な火のように変換するエネルギーをピッタと表現しますが、そのピッタに異常が生じやすいのがこの秋で、炎症など「熱さ」と関連のある症状がおきます。口内炎、皮膚の発赤、ほてり灼熱感、皮膚トラブル、怒りっぽくなる‥等々。

 この熱いピッタを減らすには、冷たい物と考えがちですが、冷たいものは消化力を弱らせますので「冷たい性質をもったもの」を選びましょう。具体的には、牛乳、甘い果実(秋の果物)など、特に「ギー」というバターを精製して作る油が、カラダの隅々を潤し、油性によって風のように動く乾燥性の性質(ヴァータ)を下げ、冷性がピッタを下げるのによいと言われています。

 ギーは日本の海外輸入品を取扱う食品店にも並ぶようになりましたので、入手しやすくなりました。バターを蒸発させて作るギーは、水分、タンパク質を取り除いた100%乳脂肪分

なので、代謝の過程で体に余計な負担をかけないスムーズに燃える油で、取りすぎは何でも禁物ですが、コレステロールを上げす゛日持ちがするとても重宝する油です。もちろん無塩バターを煮詰めて手作りも可能です。

 便通が悪い‥という方には、寝る前にホットミルクにギー小さじ1をいれたホットミルクギーをいただくことで、腸に油分を与えて働きを高めてくれます。通常脂は、十二指腸で分解されますが、このギーは大腸まで届くとのこと。私はこれが一日の楽しみです。

 

 もちろんこの消化の火を上手に燃やし続けるには、入れすぎ(食べ過ぎ)は、かまど(胃腸)には負担ですので、今はほどほどにして、風(酸素)を入れて燃え易くしてあげるのがポイント

。その風こそが呼吸と共にカラダを動かすヨガですね。



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