昨日、第166回の直木賞が発表されました。
今村翔吾氏の「塞王の楯」と米澤穂信氏の「黒牢城」が受賞。
今村氏の「塞王の楯」は何度か評判を耳にし気になっていた作品です。いろんな作家さんがいらっしゃいますが、この今村氏も現職までにダンスインストラクター、埋蔵文化センターの調査員など、様々な経験を経て作品を紡いでいる方の一人です。
今村さんのあるインタビューで印象に残っているのは、「戦争を起こすのも平和な世の中にするのも結局人のココロだ」と、頑強な城もそれを破壊する鉄砲も道具に過ぎない、結局は人のココロが左右する…これを小説の中に描きたかったとのことでした。
個々にそれぞれの大義名分、信念があり、それに基づいて、行動して今があるのだとおもうのだけど、結局は人のココロがそれを導きだしている、ということでしょうか。
しかしそのココロは太陽の温かい日差しのような日もあれば、本日の北風のように粉雪を巻き起こすように荒れ狂う…そんなコロコロと激しく変わっていくものでもあります。
むしろ変わっている時の方が多く、それがコントロール出来ずに、古今東西私たちは苦しんでいるのです。(だからそのココロを描く小説は面白い訳ですが)
そこで5000年前に、このコロコロと変化していくココロの動きを穏やかにしたい、止めてみたい…と願って考えられたメソッドがヨガの始まりと言われています。
荒れ狂うココロを止めたいとは頭では分かっているのに出来ない…そう、ココロ(気持ち)をココロ(気持ち)でコントロールするのはとても難しいのです。
だから、まずカラダを整える、呼吸を整える…すると、いつしかココロが整っていく。
それがヨガ。
仕事で腑に落ちない事があった、気をつけていた、努力してきた、なんで?…という真っ当な事をしていても、不条理と呼ばれるような事は誰しも起こりえます。
そんな時にそこに留まっている限り、そこから好転することはありません。
むしろ負のスパイラルに陥る事が多いでしょう。
だからこそ、ゆっくり呼吸して、ゆっくりカラダを動かして、内側の声を聴いていく。
そんな時は内側の声も聴こえ難いかもしれません。
ただ無心に動かす呼吸する…それを繰り返すうちに、いつしかココロが動いていきます。
穏やかになって「まあいっか」そんなところに落ち着くかもしれません。
少なくとも私はそのような事で、少しずつ前に進めた一人です。
きれいなポーズが出来なくても、カラダが硬くても、それは可能です。
だから、こんな時こそ一緒にヨガをしましょう~♪
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